げんきのみなもと

それなりに幸せな二世帯住宅で暮らしていたのに、父の癌と会社の借金が同時発覚していきなり窮地に追い込まれてしまい、それでもなんとかなるの精神で呑気に書いているブログです(^^;)

日記③ 大腸癌ステージ4 肝転移とは

今回は父の病態について書かせて頂きたいと思います。

 

本来であれば、病気のことだけ心配して

ゆっくり休んで欲しかったのですが、

 

父の会社倒産及び私自身の自己破産の可能性があり、

息子の今後の事もあるので、悲しんでばかりいられない状況でした。

 

 

今は少し落ち着いてきたので

癌に関する記事を書いて、同じような状態にあられる方に少しでもお役に立てたらと思います。

 

 

 

先ず、癌のステージ4というと

これからどうなってしまうのだろうと、

最悪のことばかり頭をよぎってしまうと思います。

 

 

しかし、以前の記事にも書きましたが、

今の癌は治らない病気ではないということを強くお伝えしたいです。

 

 

 

癌にはステージが0〜4までの5段階あり

私の父で言うステージ4とは

血行性転移により、他の臓器に浸出している状態です。

 

大腸癌と書きましたが、正しくは直腸癌と言います。

父の場合、肛門から10㎝辺りの場所に癌があるとのことです。

直腸癌ですと、基本は手術で取り除く手法を取ります。

 

 

今は手術の技術が進歩しているため、

内視鏡という術式で比較的傷も小さく、出血が少なく、ダメージが少ない方法での手術が可能だそうです。

もし、取りきれなければ途中で開腹に切り替えるそうですが。

 

大体直腸を10㎝以上切り取ることにより、癌細胞の撤去が出来れば手術は成功です。

 

 

この時のリスクとしては、手術で繋いだ部分が上手く繋がらず、

腹膜炎のリスクがあります。

 

腹膜炎になってしまう方は10%程いるそうで、意外と確率は高いのですが、

直ぐに再手術すれば完治は可能で、

術後腹膜炎による命の危険性は限りなく低いとのことです。

 

しかし、父の場合、

詳しくは後述しますが、肝臓への転移があるため、

万が一腹膜炎を発症してしまうと、

次の肝臓の治療がどんどん遅れてしまう場合があるようです。

 

 

そこで先生から提案されたのは、

人工肛門の設置です。

 

聞いたことある方もいるかもしれませんが、

人工肛門とはストーマといい

お腹に小さな穴を開けて、パウチと呼ばれる袋をぶら下げ、そこと小腸を繋ぎ、直接排便を行うという方法です。

 

 

聞いたことのない方は驚かれるかもしれませんが、

実際に日常生活で、使用されている方は結構居ます。

 

私も医療従事者なので、ストーマ造設された方と何人も接して来ました。

 

処置の方法さえマスターしてしまえば、

運動や仕事も可能で、

健常者となんら変わらない生活を送れます。

 

直腸の経過が良ければ、簡単な手術を再度行い、元にも戻せます。

 

 

 

話を戻しますが、父は万が一のリスクに備え、直腸癌手術の際に同時にストーマ造設することとなりました。

 

直腸の手術後、約2週間程で退院予定です。

 

直腸癌自体は手術さえ終わってしまい、

その後転移が無ければ、

例えステージ4でも完治ということになります。

 

 

 

 

ですが、

 

 

 

 

私の父の場合、上記でも書きましたが、

既に肝臓への転移があり、これが最も厄介なのです。

 

 

ちなみに父はほとんど健康診断には行かず、

自身の体調管理にはかなり杜撰な方でした。

 

日頃から健康診断の大切さが身にしみますねー

 

 

今言ってもしょうがないですが・・・

 

 

若い方でも余裕のある範囲で、検診に行くことをお勧めします。

 

 

 

肝臓転移についてですが、

 

CTの結果を見ながら先生の説明を聞いてきました。

 

転移している癌の数は見える範囲で8コ

最大は6㎝で500玉ぐらいの大きさだそうです。

 

ここだけ聞くとかなりヤバい状態ですね💦

 

実際先生からは重い状態なのは間違いないですと言われてしまいました。

 

しかし、父の場合、

癌が出来てる場所がほとんど右側に集中しているそうです。

この、癌の場所が集中しているのが幸いしたようです。

 

 

肝臓癌の場合もほとんどが手術適応となります。

 

肝臓自体は自己回復が可能な臓器と言われており、

切り取っても3分の1残っていれば、そこから元の形に戻るケースが多いようです。

 

癌がまばらにできていたら手術は難しく、部分切除を繰り返さないといけないそうなのですが

今回父の場合は右側に集中しているため、

一回の手術で取り除ける可能性があるとのことです。

 

 

 

今後の治療の流れとしては

直腸癌の手術が終わり次第、

抗がん剤治療を始めます。

 

今の抗がん剤治療も昔と比べて、かなり技術が進歩したようで、

身体の中の癌細胞を限りなく小さくすることが可能なようです。

 

また、抗がん剤は外来で可能、

副作用も昔ほどではなく、

日常生活を継続しながらの治療が可能だそうです。

 

 

抗がん剤治療を開始し、

治療を3ヶ月程続けます。

そこで更なる転移がなければ

 

次に1ヶ月程かけて肝臓の残したい方を肥大させる投薬を行い、

肝機能を残せるようにします。

 

肝肥大が上手くいけば

その時に肝臓切除手術を行います。

 

経過が良ければ、先程の人工肛門を元に戻す手術を行い

これで癌治療が終了します。

 

 

全てが上手くいけば半年後には完治している可能性があるようですね。

 

 

この経過ばかりは祈るしかありません。

 

 

自分、もしくは身内の方が癌になってしまった際に色々調べると思います。

この時にどうしても目に入ってしまうのが

3年生存率や5年生存率という

今後、長生きできる可能性ですが、

 

ステージ4で肝臓転移があると

どうしても不吉な数字が出てきてしまい、

私も調べた当初は不安で仕方がありませんでした。

 

ですが、

今調べて出てくる生存率というのは

あくまでも過去の統計だそうで、

 

癌の罹患から10年間程をデータで取り、

そこから合併症の有無を把握したり

全く関係ない別の病気に罹ってしまった場合を除いたり、

生存率を表すというのはかなり時間がかかるということです。

 

つまり、調べて出てくる生存率とは10年程前の過去データなので、

10年経過した今は医学が進んでおり、

全く別物のことが多いようですね。

 

 

むしろ生存率を目にした際の、

メンタルや気力の低下が、

癌治療の妨げになってしまう場合もあるそうで、

あくまでも過去の統計ということを頭に入れて下さい。

 

 

ちなみに父の入院は今日です。

今のところ病気による身体の影響はなく、

昨日も普通に仕事に行っていました。

 

精神的にもあまり落ち込んだ様子は見られませんが、

こればかりは家族に見せないようにしているのでしょうね。

 

病態のことは

手術が終わった後また報告します。